第251回 布村奈緒子先生のワークショップ

第251回 布村奈緒子先生のワークショップ

 

<本日の内容>

講演者:布村奈緒子先生

テーマ:アクティブラーニングを用いて思考力と表現力を育成する授業の実際

 

  1. 新学習指導要領

「主体的・対話的で深い学び」「支援をすれば」

 

  1. 思考力を促すタスクとは?

思考力(比較、分類、違い、関係づけ)vs論理的思考力(結論、根拠、原因、理由)

Bloom’s Taxonomy

教科書以外の情報を得られるチャンス

 

  1. アクティブラーニングの活動例

・Jigsaw Activity – Four Corners:skimming(accuracyは求めない)

・Sticker Note Activity – Round Robin

・Question Making – “what if” questions

・Four Roles Activities – Discussion leader, Speaker, Listener, Reaction maker / Monitor, Speaker, Listener, Note taker

・Fishbowl Activity – ディスカッションの観察

 

  1. 定期テストと、ルーブリックを使ったテストの評価の割合。
  2. 6割定期テスト、4割プロダクティブなテスト(スピーキング、ライティング)。

 

  1. 新学習指導要領に「アクティブラーニング」という用語が使われていない。かわりに「主体的、対話的、深い学び」と書かれている。英語で対話する力をどのようにつけるか。
  2. 「英語で」対話する力をつけるのがゴール。「自分の知っている英語で伝え合う」という経験を授業の中に入れていく。英語の教員が目指すのはcommunicative language approach。

 

ワークショップ形式で、布村先生の授業を生徒目線で体験させていただきました。このような記録として本日の内容を全て伝えることはできないので、知りたい方は本日の参加者にぜひお聞き下さい。

教員の中でも英語教員は何かと忙しく日々の業務に追われ、明日の授業や、場合によっては今日の授業をどう乗り切るかという事態に直面します。しかし、当たり前ですが大事なのは目先のことではなくゴールであることを痛感しました。布村先生の授業は、卒業やその先を見据え、「こういう力をつけさせたいから、この練習が必要、だから今日この活動をする」という組み立てがはっきりしていて、ワークショップに参加してとても楽しかったです。

新年度に向けて、「また来年度も頑張れそう」と希望をもらえた時間になりました。布村先生、お忙しい中ありがとうございました。(文責:都立両国高校附属中学校 山中悠香)

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