第243回 鈴木千貴先生の授業(高校)

第243回 鈴木千貴先生の授業

<本日の授業>

対象:横浜市立東高校1年生

授業者:鈴木千貴先生

教材:ELEMENT English Communication Ⅰ (啓林館)

単元の目標:

  • To have the students (hereafter Ss) retell each part or do interview activity

(Ss will pretend to be William and the interviewer)

  • To have the students think about windmills and people’s future life and understand them
  • To help Ss learn how to use the following grammar points:

(a) If I had a windmill, I could stay up and read at night.

(b) If I hadn’t read that book then, my life would have stayed the same.

 

本時の目標:

  • To have Ss read and understand the text
  • To have Ss think about the topic
  • To have Ss try to do interview activity and express their own opinions in their own words

 

  1. Greetings (1分)

挨拶をする。

 

  1. Presentation of the new material (8分)

本文に出てくるキーワードを日本語と英語で確認する。

発電所に関する質問(火力、水力、風力)に答える。

 

☆「発電所」という話題は生徒の日常から遠い話題なので、「もし電気がなくなったら私たちの生活はどうなるか」などの話題に変えると、もっと身近になり、今回の文法のポイントである仮定法にも触れることができる。

 

  1. Oral Introduction (12分)

本文の内容を、パワーポイントを使いながら説明する。

 

☆「マラウイ」という国の紹介の前に、「アフリカ」についての生徒のイメージ、先入観などを引き出しながら、アフリカ全体について紹介するとイントロとしてもっと良くなる。

 

  1. Explanation (16分)

本文が書かれたプリントを見ながらリスニングし、内容に関するTF問題に答える。

教員が音読しながら本文の内容に関する質問を英語でする。

 

☆本文1つ1つを丁寧に解説するのではなく、”a better future”というキーワードから、その背景について考えさせるなど、工夫したい。

 

  1. Reading aloud (16分)

コーラス、バズ、read and look up、空所補充、並べ替え、間違い探しなど様々なバリエーションでペアで音読練習する。

 

  1. Interview activity (6分)

InterviewerとWilliamになりきって、インタビューのプリントに沿ってペアで話す。

指名された数組が発表する。

 

☆コミュニケーションのための活動なので、生徒が自分の英語で発話できるような余地がほしい。

 

  1. Consolidation (1分)

 

鈴木先生の学校は、神奈川県内の公立校としては数少ない海外帰国生徒受け入れ校であり、各学年に10名程度の帰国生徒が在籍しているそうです。

今日の授業では、アフリカの小国マラウイと、マラウイ出身のWilliam Kamkwambaについての実話をもとにしたレッスンを扱いました。キーワードとなる「マラウイ」「飢饉」「発電」は、どれも生徒にとっては身近ではないはずです。難しい話をどれだけ生徒の日常生活に近づけられるか、教員の発問や話の展開の仕方に工夫が必要だと感じました。また、生徒が自分の気持ちや意見を言えるような「遊び」の部分があると、もっと生徒が授業に入ってくるのではないかと感じました。

お忙しい中、授業を公開して下さりありがとうございました。

 

(文責:都立両国高校附属中学校 山中悠香)

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