第248回 井村哲也先生の授業
会に先立ち、20年前の授業のビデオを見せていただきました。
<本日の授業>
対象:都立小石川中等教育学校4年生(高校1年生)
授業者:井村哲也先生
教材:Crown English Communication Ⅰ (三省堂)
単元の目標:
①歴史を学ぶ必要性について英語で考えさせ意見を交換させる。
②クレオパトラ、アレキサンドリアについて英語で学ぶ。
③Goddioの発掘に対する姿勢を考える。
④Retellingなど4技能統合型のタスクを多く導入して統合的に4技能を鍛える。
⑤Pair work, Group workを多用して生徒同士のinteractionを多くする共に、各自がleaderを経験することでリーダーシップを身に着ける。
⑥既習の文法事項を文脈の中で理解させ定着させる。
本時の目標:
①歴史を学ぶ意義について考える。
②クレオパトラ、アレキサンドリアについて英語を通して学ぶ。
③key wordを使ったretellingなど4技能統合型のタスクで4技能を鍛える。
④既習の文法、イディオムを文脈の中で理解させ、定着させる。
⑤「クレオパトラの鼻が低かったら」という仮定法の命題についてその意味を英語で話し合う。
- 復習1 (Review、前時の単語の復習)
・Flash cardを見てリズムに合わせて単語を発音する。
・ペアになり、1人が単語を表す動作をして、もう1人がその動作を見て単語を言う。
- 復習2 (音読)
・Regular reading→ペアの相手をshadowing→(逆)ペアの相手をshadowing
・簡単な質問に答える。
- 導入1 (Oral Introduction and Chat in Pairs or Mini-debate)
・”What do you know about Cleopatra?”というテーマでペアで話す。
・”Students should study history.”について4人グループでdebateをする。
- 展開1 (New Words新出単語の導入)
・Flash cardを使い、新出単語の発音⇔意味を素早く結びつけることを意識して発音する。
- 展開2 (Information Gap Activity)
・ペアで異なるセクションを読む。
・キーワードをメモし、それを見ながら要旨を相手に伝える。
・聞くときは相手の言う要旨をretellingできるようにキーワードを書く。
- 展開3 (本文の理解1)
・展開2で読まなかった方のセクションを静かに読む。
- 展開4 (本文の確認Q and A Pick me!)
・各グループの生徒1人が立つ。
・本文の内容を思い出しながら教師の質問に答える。
・答えたら座り、次の生徒が立つ。
- 展開5 (Group Discussion理解の深化)
・”If Cleopatra had had a shorter nose, the face of the world would have been changed.”という命題の意味についてグループで話し合う。
- まとめ1 (Reading Aloud, Shadowing, Pair Reading, Relay Reading)
・教科書の音読。
・大きな声でshadowing。
・グループでリレーのように読む。
- まとめ2 (宿題指示、宿題チェック)
・今日の宿題をチェックし、次回の宿題を確認する。
どの活動もとてもスピーディーで、1回の授業の中に様々な活動が取り入れられていました。手作りのフラッシュカードを使用なさっていたり、音読を大切にしていらっしゃったりするところから、中学校の先生らしさを感じました。井村先生は英語劇にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。授業中の先生の発話は、ドラマの監督のようで、先生の一言一言が役者である生徒を動かしているように感じ、まさにドラマを見ているようでした。発表していただき、ありがとうございました。
(文責:都立両国高校附属中学校 山中悠香)