第230回 澤内翔太先生の授業(高校)

第230回 英語授業研究会
日時:平成27年5月30日(土)午後2時〜
<本日の授業について>
対象:東京都立向ヶ丘高等学校 1年生
授業者:澤内翔太先生
教材:Vision Quest English Expression Ⅰ (Advanced)
単元:Lesson 1, 2 単元の目標: ① 感嘆文の使い方を理解し、whatとhowを使い感嘆文を作り、相手の発言に対して反応することができる。 ② SV, SVC, SVOの違いを理解することができる。   <本時の展開>

  1. Greeting and short interaction  (3min)

休み時間中は英語の曲をかけ、気分を盛り上げる工夫をしています。授業はすべて英語で行われ、先生と生徒のやり取りを出来る多くしようという姿勢が見られました。一方、休み時間と授業のメリハリ(授業規律)や生徒同士で会話をする機会が少なかったことが、今後の改善点として挙げられます。

  1. Explain the goals (1min)

毎回、授業の始めに本時の目標を生徒に提示します。何の勉強を何のためにしているのかを示すことで、自立した学習者を育てます。目標ではなく、すぐには答えの出ない(レッスン中、考え続けなければならない)Big Questionを示すというアイデアも出ました。

  1. Review mishi(5min)

先日行われた模試の復習を、授業内で必ずするということが決められているそうです。今回はthanks to Aを扱いました。例文をいくつか提示しながらクラスで確認しました。 ここまでが、導入となります。ウォーミングアップの活動として、単語クイズ、前時の学習内容に関するQ&A、Interview、Small Talk、歌、BINGO、今日は何の日、等のアイデアが出ました。1つの文法項目を定着させるためには、何回も繰り返すことが必要です(長先生曰く「漆塗り」のように)。数分の活動を毎時間行うことが定着につながります。

  1. Think about important things or people (10min)

“What is the most important in your life?”の質問で生徒同士がSmall Talkをし、お互いの回答をクラスでシェアします。生徒の回答に対して先生が感嘆文で反応することで、ターゲットの文法項目の導入を行います。

  1. 感嘆文を使ったactivity (13min)

生徒同士で自己紹介をし、相手が驚くような情報を伝えます。それに対する反応として、感嘆文を使用します。その後、写真を提示して感嘆文を作る練習をしました。1枚の写真に対して、whatとhowの両方で口頭練習をしていましたが、混乱する生徒が多いようでした。howだけ、whatだけ、というように分けて練習してもよかったかもしれません。また、生徒同士で活動させる際は、事前にデモンストレーションを見せたり、十分なパターンプラクティスを積んだ上で行ったりすることで、安心して取り組むことが出来ます。

  1. Find someone who … (10min)

クラス内で、ある条件に合った生徒を探し出します ( someone who lives in Sumida-ward, someone who is an only child, someone who has sisters) 。これが次の活動の導入となります。クラス内の机を全部下げ、広いスペースで自由に話しまわるスタイルは斬新でした。授業も後半に入り、だれてきてしまう雰囲気を変えていました。

  1. Think about the difference between SV, SVO and SVC. (7min)

前の活動で扱った文を使い、SV, SVO, SVCの確認をします。先生がわからないふりをし、ボランティアの生徒が3つの文型の違いについて説明しました。説明を聞いている生徒は「あ~」「なるほど」などの声を上げており、生徒同士の教え合いが見られました。

  1. Consolidation (1min)

英語表現の授業は文法指導だけで終わってしまいがちですが、澤内先生の授業では英語を使わせようとする場面が随所にありました。生徒たちも積極的に取り組んでおり、言語活動を楽しんでいる様子が伺えました。研究会内では、板書に関する工夫やウォーミングアップなどについても情報交換が出来る機会があり、とても勉強になりました。生徒を巻き込む力を存分に発揮し、更なる活躍を楽しみにしています。ありがとうございました。 (文責 都立両国高等学校附属中学校 丹伊田里香)

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