第231回 宮本真吾先生の授業(高校)

日時:平成27年7月11日(土) 午後2時~
<本日の授業について>
対象:東京都立科学技術高等学校 3年生
授業者:宮本真吾先生
教材:Grove English Communication Ⅲ
単元:Lesson 16
単元の目標:

    • ゴミ問題に関する話題について、お互いの意見や考えを伝えあう。
    • 人物についての説明を読んで、その内容を口頭で要約することができる。
    • 本文の内容に基づき、ゴミ問題について自分の考えを話すことができる。
    • 人物に関する紹介を読んだり聞いたりし、情報の要点をとらえることができる。
  • 人物に関する紹介を読んだり聞いたりし、その概要をとらえることができる。
  • 複文 (When S’ + V’, S + V ~) の使い方を理解する。
  • 本文の内容を元にディスカッションする。
  1. 導入 (10分)

JTEが本時のトピックを提示したあと、JETが黒板に”How can we reduce garbage?”と書く。ペアで2分間アイディアを考え、そのアイディアを黒板に書きに行く。 アイディア1つ1つにJETがコメントする。
▶パワーポイントの効果的な使い方 (文字・写真の提示方法、大きさ、具体例など)や、活動の前にJETによるOral Introduction  (今日のトピックに関する余談、自分の国の話など)があるといいのではないかという意見が出ました。生徒自身が書いたアイディアに対してJETからコメントをもらえる機会は、生徒が達成感を感じられる部分であり、効果的な役割分担ができていると思いました。

  1. 展開1 “Small Talk” (15分)

ゴミを減らすアイディアについて、生徒1人1人がキーワードを書く。(1分) 先生がペアで話す際のルールを3つ示す。 ペアでSpeaker/Listenerに分かれ、ゴミを減らすアイディアについて、PREPを意識して話す。終了後、役割を交替する。(1分) ▶スライドでのルールの示し方や、ペアワーク時のSpeaker/Listenerの役割について、ペアワークのときのJTE/JETの役割などについて意見が出ました。ペアワークのときにたくさんルールがあると、生徒は1度にたくさんのことをしなければいけなくなります。ポイントをしぼることで、生徒はさらに活動しやすくなるのではないでしょうか。

  1. 展開2 “Vocabulary 1” (10分)

ワークシートの絵と説明する語句をリストから選び、ワークシートに書き込む。 クラス全体で答え合わせをする。 JETがそれぞれの語句を説明する。
▶JETによる語句の説明の部分は、日本語を介さないで生徒に理解させるところなので、生徒が分かる英語を準備しておく必要があり、JTEは和訳を言わない方がいいという意見が出ました。

  1. 展開3 “Vocabulary 2” (10分)

ワークシートに載っている語句(8個)の中から関連性がありそうなものを選ぶ。 ペアでアイディアを言い合う。 数人が発表し、クラスで共有する。
▶語句の意味を理解しているか確認するための活動です。本文の内容を推測するのか、本文に関係なく独創性を競うのかによって、次の活動へのつながりや方向性が変わります。

  1. 展開4 “True or False” (5分)

ワークシートの4つの文を読み、True/Falseを予想する。
▶この活動の目的は正解を当てることではなく、スキーマを活性化させることです。本文を読む動機づけにもなります。
▶宮本先生は、都の海外派遣研修に参加しました。今日の授業は、研修で学んだことをたくさん取り入れた授業展開でした。本時の授業はpre-readingの活動で終わっていますが、実際には10分休憩を挟んだ2時間続きの授業となっています。
▶高校の教科書は題材も語彙も難しいですが、ペアで話したり、JETの英語を聞いたりする機会が多く、コミュニケーションの中で英語力を高め合い、内容理解を深めていく様子を見ることができました。 宮本先生、ありがとうございました。

(文責:都立両国高校附属中学校 山中悠香)

カテゴリー: 研究会の記録 パーマリンク