第227回 山村貴之先生の授業(高2)

第227回山村貴之先生の授業
<本日の授業について>
対象:東京都立南多摩中等教育学校第5学年
授業者:山村孝之先生
教材:Polestar English Communication Ⅱ
単元:Lesson10 Donald Keene-Opening a Window on Japanese Culture
単元の目標: ① 日本文学者ドナルド・キーンが日本文化に傾倒していった経緯や帰化することに至った理由について理解できる。また、第三者に本文の内容を伝えるためにサマリーを作成できる。 ② 本文中に登場する構文や熟語・コロケーション等を用いて和文英訳ができる。

<本時の展開>

  1. 導入(10分)

□10 questions to sit down (クラス) 前時に登場した重要語彙・コロケーション等を日本語で示し、生徒が英語で答える。質問は以下の通り。 ①とても残念なことに→to one’s regret ②AをBに戻す→return A to B ③~へ戻る→return to ~ ④偶然出くわす→come across ⑤海軍→navy ⑥すぐ後→soon after called and lot to hair find were advantage.after ⑦大きな木製の箱→a large wooden box ⑧海軍に入学することを志願した→apply to enter the navy ⑨持ち去る→take away ⑩これらの願いを尊重する→honor these wishes   前時の復習から授業が始まります。最初の10つの質問は、教科書で太字になっているものや先生が選んだものです。   □スピードリーディング(個人) 前時の本文を生徒が音読する。読み終わるまでの時間を計測し、WPMを算出する。   音読のスピードとリスニングに相関関係があることから、音読の際にはできるだけ早く読むよう指導しています。年間を通してWPMを記録しています。   □シャドーイング(個人) 前時の本文をCDの音声に合わせてシャドーイングする。   本文を発音、抑揚、ポーズに気を付けながら読めるようにするための練習です。

  1. 展開 (35 min)

□フレーズリーディング(個人) CDに合わせて、フレーズごとにリピートする。   □オーバーラッピング(個人) CDに合わせ、本時のレッスンをオーバーラッピングする。   □本文Q&A(ペア) 本文の内容に関するQ&A(インフォメーション・ギャップがある)を英問英答でペアでやり取りする。   Q&Aの作り方として、答えをつなげると要約になるように質問を作成するというような工夫ができます。Q&Aはペアを変えながら繰り返し練習することが大切です。内容を理解できているかの確認として、生徒たちに質問を考えさせるという活動も提案されました。   □虫食いリーディング(個人) 虫食い(本文の所々が空欄になっている)のプリントを用いて、本文を再生しながら音読する。   本文の内容をどれだけ理解しているかを確認する活動です。空所にする基準は、新出語句やコロケーションなどです。   □部分サイトトランスレーション(ペア) 下線部の日本語を英語にできるかをペアで確認する。   □英作文(個人) プリントにある日本語を教科書の表現を用いて英語で表現する。 ①ヒーターを点けたまま外出した。 →I went out with the heater on.(with + 名詞 + 前置詞) ②あなたが最も面白いと思う映画について話してください。 →Tell me about the movie that you think is the most interesting. (連鎖関係題名)   本文で扱われている文法項目の確認です。本文で同じ文法項目を用いている文を探し出し、それを参考に和文英訳します。文法については他の授業で既習です。答えを提示する前に、途中でヒントを出してあげると、答えにたどり着ける生徒が増えると思います。   □サマリー作成(個人) 本文のサマリーを英語で作成する。

  1. まとめ (5分)

数人がサマリーを発表する。   サマリーを宿題にし、次回の復習時に使用するという提案がありました。     1時間の授業の中で、様々な活動が行われていました。ワークシートも色々な種類のものが準備されており、生徒たちはそれらを駆使しながら一生懸命に活動に取り組んでいました。高校の授業は進度が速く、やりたいことと時間の調整がとても難しいように感じました。そんな中で、発表活動や内容を楽しむための時間を作るためには、活動の優先順位を付けなければいけないということを学びました。ありがとうございました。 (文責 都立両国高等学校附属中学校 丹伊田里香)

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