第240回 布村奈緒子先生の授業(高校)

第240回 布村奈緒子先生の授業
<本日の授業>
対象:東京都立両国高等学校
授業者:布村奈緒子先生
科目:コミュニケーション英語Ⅱ
教材:ELEMENT English Communication II (啓林館)
単元:Lesson 4 Life in a Jar
単元の目標:
(1)辞書を使わずに本文を読み、ストーリーの要点をつかむことができる
(2)必要な情報を本文から抜き出すことができる
(3)読んだ内容に関する質問に英語で応答することができる
(4)読んだ内容と調べた内容を比較し、共通点と相違点を話すことができる
(5)読んだ内容と調べた内容を比較し、共通点と相違点を150語程度の英語で段落構成を意識して書くことができる

本時の目標:
(1)英語で説明できないものを自分の英語でなんとか説明しようとすることができる
(2)あたえられた役になりきって相手に意見を言ったり、提案をしたりすることができる
(3)知っていることと絵を関連づけて本文の内容を推測することができる

1.導入 (8分)
①あいさつ

②日常会話練習 (帯活動)
・ペア同士で会話。テーマは自由。1つのテーマで話し続ける。
・自分たちで会話を始め、終える。
・生徒たちなりの英語でやりとりをする。
・5W1Hの質問を繰り返す。
・Echoingなどあいづちをうつ。
・Timed Pair Share:3回ペアを替えてやりとりをする。
・90秒→60秒→50秒と徐々に時間を短くし、fluencyを意識させる。

Q. 1回目は座ったままで、2回目は立って会話をさせた理由
A. 立った方が自然なジェスチャーが増える。Ice breakingの意図もある。

Q. 生徒の会話を続ける秘訣
A. 附属中からの指導。
”by the way”を多用する生徒が多くなってきたので、「1つのテーマで」という条件を作った。
相手から聞いた情報から話を続けていけるよう、5W1Hを提示している。

Q. 時間をだんだん短くしてfluencyが上がるのか
A. 同じテーマで話すので、話すスピードが上がる。

③代表ペアの発表
・自分たちで会話を始め、終える。

④本時の目標を知る
・「Describe something in your own words」
・「Guess the story」

2.展開 (15分)
①Guessing Game
・ペアになり、片方の生徒は伏せてスクリーンを見ない。もう片方の生徒はスクリーンを見る。
・日本特有のものを投影する。
・投影されたものを英語でなんとか説明する。
・聞いた英語からそれが何であるのか推測する。
・3回繰り返す。(ランドセル、相撲、お好み焼き)

Q. 近くのペアの会話から答えが聞こえたり、すぐに答えを当ててしまった場合、ジェスチャーで答えが分かってしまう場合、単語だけしか言わなかった場合どうするか
A. 活動の目的によって指示の仕方など工夫する必要がある。

Q. 最後に先生の「模範解答」のようなものは言わないのか
A. この活動の目標は「自分の英語で伝える」ということで、自由さを持たせたかったので言わない。

3.展開 (15分)
①スキーマの活性化 – Role Play
・3人1組になる。
・S1とS2は隣人、S1とS3が友人という設定。S1は犬を飼っている。S2はその犬がうるさいので保健所へ連れて行くとクレームをつける。S3はS2が危険人物なので、すぐに逃げた方がいいと提案する。
・それぞれの役割はその役割の人にしか伝えていないので、驚いたり、安心したりという感情を実際に抱くことができる。
・役どおりに演技できているかを確認する。
・どのように感じたかを確認する。

4.展開 (10分)
①Brainstorming
・絵を見て類推できる単語をノートに書く。
・自身のノートを左隣の生徒に渡す。
・隣の生徒のノートに書いてある語を見て、さらに類推できる単語を書き加える。
・3回繰り返す。
・類推した単語を聞き出し、板書する。

②Role Playの再確認
・S1はJewish person、S2はNazi、S3はIrena Sendlerの役であったと伝える。
・Role Playを通じてIrena Sendlerがどのようなことをしたのか、そのときJewish peopleがどのような気持ちであったのかを推測する。

5.まとめ (2分)
①Lessonの最終目標の提示
・Irena Sendlerと誰かもう1人(杉原千畝やシンドラー等)と比較し、共通点と相違点を話したり書いたりする

Q. 最終目標の評価方法
A. Oral Presentationと定期テストのwriting問題(150語)で評価。

②本時の目標を振り返る
・本時の目標を簡易的に振り返る。

③あいさつ
・生徒の意欲や積極的な態度を誉める。

1時間を通して生徒同士のやりとりが多く、生徒が協力しながら授業に参加していました。Guessing GameやRole Playなど、英語を使うことが目的ではなく、英語を使って何かをするという目的があり、見ているだけでもとても楽しそうでした。私も生徒として布村先生の授業を受けたいと思いました。
文化祭に向けて忙しい中で、今回のために準備し、授業を公開して下さり、ありがとうございました。

(文責:都立両国高校附属中学校 山中悠香)

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