第214回 新学期授業開きを考える

平成25年4月13日(土)
場所 都立両国高等学校附属中学校

昨年に引き続き、授業開きを取り上げました。都立両国高等学校附属中学校の丹伊田先生の今年度の授業開きのビデオを使って研修しました。丹伊田先生は昨年も中3の授業を公開していただいている授業改善に熱心な先生です。今回は、中1の最初の授業です。

□丹伊田先生自己紹介
昨年は中学3年生を担当。TTなどで学んだこともたくさんあった。今年は、中学1年生を担当し、責任を感じながらお互いドキドキしながら授業をしている。授業の率直なご意見を伺いたい。
◻本授業のねらい
・英語で進められる授業に自然に参加し、授業を受け終わった後で、「楽しかった」「英語が話せた」「(なんとなく)先生の言っていることが分かった」という感想を持たせられるようにする。
・出来るだけ多くの英語を聞いたり、話したりする。

◻授業の流れ<導入:前半> ・音楽がかかっている中、生徒が教室に入室(英語科専用教室を使用) ・Greeting 出欠確認 ・先生の自己紹介 ・授業開始の挨拶の仕方 ・生徒自己紹介 生徒一人ひとりと挨拶 〜I’m Niida. What’s your name? Nice to meet you. ・ペアで自己紹介 ・曜日、日付のいい方 練習の中で、ハンドシグナルなどの指導 ・誕生日のいい方 □質疑 ・最近は曜日や月を言える生徒が増えてきた。 ・All Englishでは日本語で説明しないので時間がかかるが、慣れさせて行く。 ・Is it Tuesday?などYes/Noで答えさせる質問から始めて段階を踏んでいた。 ・黒板に書くのか、カードを使うのかの選択肢を、どちらが適切かを考えて計画する。 ・What’s your name?が適切な表現かどうか。 ・小学校の教科書を中学校の先生がどれだけ読んでいるか。→読んで授業に生かす。 ・曜日や日付を聞くなら、なぜ聞いたかが大事。 ・授業にうまく乗れない生徒をどうフォローするか。 ・個人での発言の時間がもっと取れるとよい。
◻授業の流れ<展開:後半> ・先生の自己紹介(Power Pointを使って) ・チャンツ Three Little Monkeys グループ討議 ・授業の受け方やルール等は日本語で説明してしまうことが多い。 ・基礎英語はどのように活用しているか。  →家庭学習としてまとめたものをチェック・自己紹介で、パワーポイントで写真を示したのはよかった。 ・自己紹介の後、質問を出させたりするとよい。(聞く時間が多かったのではないか) ・先生の自己紹介の後、自然に拍手が出たのはよかった。 ・教室に入る時の先生の顔が大事。 ・チャンツは生徒が楽しんでやっていた。
(記録:西東京市立明保中学校 當麻忠幸)

丹伊田先生は3年目とは思えないクラスマネジメントができている先生です。2年間TTなどで学んだことを自分の技術として身につけ、実践している所は素晴らしいところです。授業開きから、1週間が経ち、先生にも、生徒にも余裕が見られてきており、英語の楽しさが伝わってくる授業を継続されています。これから、ビデオで見た生徒たちがどのように伸びて行くか、楽しみです。(都立両国高等学校附属中学校 山本崇雄)

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