第233回 佐藤剛先生の授業(中学)

第233回 佐藤剛先生の授業
日時 : 平成27年10月31日(土)午後2時から

  • 長先生より

佐藤先生の紹介 HPの紹介 「英語教育のつぶやき」http://www.1192hiko.jp/を開設

  • 佐藤先生より

経歴、青森県の英語教育事情
<本日の授業>
対象  :弘前市立第四中学校1年2組
授業者 :佐藤 剛先生
教材  :TOTAL ENGLISH 1
本時の主たる目標

  • 既習の表現を積極的に用いて会話を継続しようとしている。
  • モデルと同じくらいの流暢さで教科書を音読することができる。
  • ピクチャーカードやキーワードをもとに教科書の内容を、英語で発表することができる。

 

  1. 導入 ルーティーンワーク
  • Greetings, Interaction

「今日は何の日」グミの日

  • Teacher’s Speech グミ is not English. What is called グミ in English? など
  • 1minute’s Talk ペア活動  Do you like jelly candies? What flavor do you like? など
  • 30 seconds’ Talk 指名された生徒は教師と30秒間会話を継続

拍手による5段階評価(2以下は追試)

★Q. ペアや発表者の文法正確性にどの程度注意をするか?
A. 活動の中で、何に重きをおいているかによる。 今は間違えを気にして口を閉ざしてしまわぬよう、英語で会話を続けることに重きをおいている。 30 seconds’ Talkにおいて、教師のechoで間違えに気付かせることもできるのでは?という意見も出ました。

  • Bingo

単語を発音後、教員によって読まれた単語をチェックする。
★Bingoは「間違えなく写す」というwritingの基本と、「単語のスペルと音声を合わせる」というlisteningの要素を兼ねており、ゲーム要素もあるので集中力をアップさせるのに効果的。 高校でも応用が可能なので、ぜひウォームアップなどでやってみては?という意見が出ました。

    • Dictation

6月後半から行っている。 教科書を音読、テスト準備、読み上げられた英文を正確に書き取る。

  1. 展開1
  • Communication Activity
    • Guess Game
    • Pair Practice
    • Three Sentences Speech

★Pair Practiceの”Is that Ramen?”という英文が自然か否か、本文へのつながりについて意見交換がなされました。 本文とのつながりよりは、生徒の話したくなる気持ちを活性化する活動なので、ルーティーンワーク寄りの活動。Ramen,Sukiyaki,soba,udonなどでパターンプラクティスを行うが、英語らしい発音のものを多くいれるとより良いのではないかという意見もありました。

  • Drill Activity ← 実際は行われず。
  1. 展開2
  • Reading
    • Choral Reading
    • Reading Practice
    • Reading Check

★ICTを使って、デジタル教科書と同じ程度の流暢さで読むことを意識させる。

  • Reproduction
    • 生徒にモデルを示す
    • ペアで確認
    • プレゼンテーション

★絵を使って、本文を再現。英文の再現ではなく、内容の再現であるべき。他の表現が出てきてもいいし、伝えたいことに重きがおけるように、型にはめすぎず、自由な表現のスペースをあけておくといいというアドバイスをいただきました。

  1. まとめ
  • Closing

★その他、全体を通して ・発表などの拍手評価について、評価基準は事前に伝えてあり、まずは客観的に自分を評価(自己評価)、そのあと教員による評価、そしてクラス全体で拍手による評価の流れをとっている。 次の目標が立てやすいことやクラスに一体感が生まれるという利点がある。 ・バックミュージックに関しては、 タイムキーパー的役割 個人で練習の際は周りに自分の声を聴かせない効果 ペアの時は声を出さないと相手に伝えられないような環境づくり などに役立つ。慣れてくると生徒たちは、イントロを聴いただけで指示を理解するようになる、   佐藤先生は、学生時代から熱心にこの授業研究会に参加され、本日は青森県からわざわざお越しいただきました。 「今日は何の日」においては、365日分のストックがあり、生徒が興味を持って話ができるようなものを選りすぐっているようです。本時のjelly candyにおいても、生徒達は話したいことがたくさんあり、表現が難しいところは日本語を使うものの、その他は英語で話そうとする前向きな姿勢が印象的でした。 クラスの雰囲気がとてもよく、Reproductionにおいては、ボランティアだけで発表者が決まってしまうほどでした。 生徒を飽きさせないために、活動が多くはいっており、50分間があっという間に過ぎました。高等学校でもやってみたいアイディアが満載の授業でした。 お忙しい中、授業公開を行っていただき、本当にありがとうございました。 (文責:両国高校 渡邉奈緒子)

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